「知ってる単語なのに、聞き取れない」
この感覚、英語学習者であれば一度は経験があると思います。
たとえば
What do you want to do today?
この文、あなたの頭では「ホワット・ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ドゥ・トゥデイ?」と聞こえる想定かもしれません。
でも、実際にはこう聞こえることが多いです
ワダヤワナドゥトゥデイ?
初めて聞いたら「えっ?」となりますよね。
そして「そんなフレーズ知らないから無理」と思ってしまう。
でも、これはあなたのリスニング力が足りないわけではありません。
“知ってる英語”と“実際の音のギャップ”が大きすぎるだけなんです。
🔹日本人がつまづくのは「発音」ではなく「音の変化」
日本人が英語の音でつまづくのは、決して「発音が下手」だからではありません。
むしろ、学校で教わった“正しい英語”が、実際の音と違いすぎるからです。
たとえば
| 単語 | 教科書通りの音 | ネイティブの実音 |
|---|---|---|
| want to | ワントゥ | ワナ(wanna) |
| going to | ゴーイングトゥ | ガナ(gonna) |
| got it | ガットイット | ガリッ |
| did you | ディド ユー | ディジュ/ヂュ |
これが音声変化(リンキング、リダクション、消失音)と呼ばれる現象です。
学校英語やカタカナ発音ではこの変化に触れることがほとんどないため、“知っている単語なのに聞こえない”という不思議な状態が生まれます。
🔹「カタカナ英語」とのギャップを知ることから始まる
日本人が英語を覚えるとき、どうしてもカタカナに引っ張られがちです。
Sunday → サンデー
Water → ウォーター
Internet → インターネット
しかし、実際の英語では
Sunday → サンネイ
Water → ワラ(アメリカ)、ウォーター(イギリス)
Internet → イナネッ
この「知ってる音と違う」ことにまず気づき、“そういう言語なんだ”と受け入れることが、リスニングとスピーキングの第一歩になります。
🔹音の正体をつかむための3つの練習法
✅ 1. 音読 × 口パク練習
- スクリプトを見ながら声を出す(または声に出すつもりで口だけ動かす)
- 口パク練習は、「自分の口が発音に慣れる」ためのウォームアップにもなる
▶ 例文
Did you see that? → ディジュシーザッ?
✅ 2. “変化した音”を耳で真似るシャドーイング
- スクリプトを見ずに、英語の後を0.5秒遅れで追いかける
- 正確な発音よりも、「音の流れを真似る」意識でやると効果的
✅ 3. “t”と“r”の変化に注目するトレーニング
tとrは、音が消えたり変わったりする頻度がとても高いです。
| フレーズ | 音声変化 |
|---|---|
| want to go | ワナゴー |
| better off | ベラロフ |
| got it | ガリッ |
これらを「気づいて聞けるようになる」だけで、聞き取れる英語の幅は一気に広がります。
発音の違和感に気づくことが、最初のブレイクスルーになる
英語を学ぶとき、最初につまずきやすいのが「綴りと音のギャップ」。
書いてあるとおりに読んでも、ネイティブと同じ発音にならない。
そして、聞こえてきた音が、自分の知っている単語と一致しない。
この違和感が、英語の“聞き取れなさ”や“発音の不安”につながります。
でも、「そういう言語なんだ」と知るだけでも、学び方が大きく変わります。
音と文字のルールを少しずつ知っていくと、
英語が「目で見るための言葉」から、「音として感じる言葉」へと切り替わっていきます。
違和感の先に、英語の世界はちゃんと開けています。



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