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ネイティブが感じる“違和感”から学ぶ英語シリーズ一覧はこちら
日本語では「1本、2本、3本」と物を数えるとき、読み方が不思議と変わります。
いっぽん、にほん、さんぼん、よんほん…
この変化に疑問を持ったことはあるでしょうか?
おそらく多くの人は、理屈ではなく“そういうものとして覚えている”のではないかと思います。
「正しい日本語」の感覚は、ネイティブに刷り込まれている
例えば、誰かが「にぼん」「さんぽん」と数えていたらどうでしょう?
間違っていることは分かるけれど、「なぜそう言ってはいけないのか」と言われると説明できない。
でも明確に違和感がある。
これは、言語の「理屈」ではなく「感覚」によって習得されている証拠です。
英語にも同じような“感覚ルール”がある
英語学習者がよく間違える「discuss about」や「I surprised」などの表現も同じです。
ネイティブは「この動詞は他動詞だから」ではなく、日常的に耳で刷り込んでいるから違和感に気づくのです。
つまり、「surpriseにwasがないと変」「discussにaboutがあると不自然」という感覚を持っています。
感覚で覚えたものを説明するのは難しい
日本語話者が「にほん」「さんぼん」が自然だと感じるように、ネイティブも英語の自然さを感覚で捉えています。
だから英語を学ぶとき、「なぜ?」と構造だけを追うのではなく、違和感を覚えられるかがとても大切になります。
じゃあ日本語話者はどうやって感覚を身につけたのか?
繰り返しになりますが、日本語の助数詞の読み方を覚えたのは、小さい頃に何度も「耳で聞いて」「口に出して」身につけてきたからです。
同じことを英語にも応用すべきです。
「正しい構文をたくさん聞いて、口に出す」
これが、ネイティブの感覚に近づく最短ルートなのです。
まとめ
いっぽん、にほん、さんぼん——私たちが日本語の助数詞を自然に使いこなせるのは、「意味」や「文法」ではなく、「感覚」が身についているからです。
英語でも同じように、ネイティブが不自然と感じる表現には“感覚的な理由”がある。
ルールだけでなく、ネイティブの「違和感センサー」に近づくことを意識すると、英語力はぐっと自然に伸びていきます。
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