surpriseの主語は誰?英語と日本語で“驚く”の感覚が違う話

英語学習

📘 この投稿はシリーズの一部です:
ネイティブが感じる“違和感”から学ぶ英語シリーズ一覧はこちら


英語で「驚いた」と言いたいとき、どんなふうに表現しますか?

多くの日本人は「I surprised.」と言ってしまいがちですが、実はこれは間違い。

正しくは「I was surprised.」です。

この記事では、なぜ「受け身」が正しいのか? その理由を日本語との感覚の違いから紐解いていきます。

まず結論:surpriseは「驚かされる」側が主語

英語では、驚くという行為は外部から与えられるものと捉えます。

そのため、主語は「驚かされた人」。つまり、受け身になります。

✅ 正しい例:
I was surprised at the news.
(私はそのニュースに驚かされました)

❌ 間違い例:
I surprised at the news.
(「私はそのニュースに驚かせた」になってしまう)

日本語では「自分が驚いた」が自然

一方で、日本語では「私は驚いた」と、自分が主体である言い回しが普通です。

つまり、日本語と英語で主語の感覚が逆になっているわけです。

この違いがあるため、日本人学習者は「I surprised」と言ってしまいがちになります。

surprise以外にもある「感情の受け身」

英語では、他にも感情を表す動詞の多くが「受け身」で使われます。

  • I was excited about the trip.
  • She was shocked by the result.
  • We were amazed at his performance.

どれも「〜させられた」「外からの刺激で感じた」という構造です。

これは文法じゃなく“感覚”の問題

ネイティブは、「surpriseは受け身で使う」と文法で覚えているわけではありません。

「I surprised」は違和感があるから変と感じる。

ちょうど私たちが「いちほん、にぼん、さんぽん」が変に聞こえるように、自然な感覚として定着しているのです。

感覚でつかむ英語の自然さ

英語を学ぶとき、「これは受動態だから」と覚えるのも一つの方法ですが、ネイティブがどう感じているかに目を向けると、より本質に近づけます。

感情や反応は「自分が感じる」のではなく「外から受ける」ものとして表現される。

この感覚の違いを知っているだけで、表現の自然さは格段に変わります。

まとめ

surpriseのような感情を表す動詞は、英語では受け身で使うのが自然です。

日本語と主語の感覚が逆になるため、「I surprised」と言ってしまいがちですが、正しくは「I was surprised」。

文法だけでなく、「ネイティブならどう感じるか」という視点を持つことで、英語の表現力は一段深まります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました