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ネイティブが感じる“違和感”から学ぶ英語シリーズ一覧はこちら
英語で「説明する」と言いたくて、「I explained him the problem.」と言っていませんか?
実はこれ、ネイティブにとっては強い違和感がある文なんです。
正しくは「I explained the problem to him.」
この記事では、なぜ explain に “to” が必要なのか、その理由を「ネイティブの感覚」から考えていきます。
まず結論:explain は他動詞、でも“相手”には to を使う
explain は「何を説明するか」=説明の内容は直接目的語に取りますが、相手には to をつける必要があります。
✅ 正しい例:
I explained the rules to her.
❌ 間違い例:
I explained her the rules.(ネイティブには違和感)
似た動詞でも使い方は微妙に違う
たとえば:
- I told her the rules.(OK)
- I said to her, “You’re late.”(OK)
- I explained the rules to her.(OK)
→ 「誰に伝えたか」を表すとき、explainやsayは to をつける必要があるのに対し、tellはそのまま目的語にできるんですね。
なぜ日本人は間違いやすいのか?
日本語では、「私は彼に説明した」で完結していて、特別に前置詞などは入りません。
「誰に伝えるか」も「何を伝えるか」も、同じように文に入れられる。
でも英語では、話し手が“誰に向けて”伝えたかをはっきり区別する必要がある。
この意識の違いが、「to を忘れると変」というネイティブの感覚につながっているんです。
ネイティブの“意識の向き”に注目する
英語では「言葉がどこへ向かっているか」を明示する必要があります。
そのため、explainのような動詞は、言葉の“受け手”に向かって矢印(to)をつけることで、自然な文になります。
つまり、toがないと、ネイティブは「え?誰に説明したの?」と違和感を覚えるのです。
まとめ
「I explained him the problem.」は、日本語では自然でも、英語ではネイティブが違和感を感じる表現です。
これは文法の問題というより、言語としての感覚のズレに起因します。
英語では「何を説明したか」と「誰に説明したか」をしっかり区別するため、explainの相手には“to”が必要。
こうした感覚を理解していくことで、英語表現はより自然に、よりネイティブらしくなっていきます。
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