この記事は「大人のやり直し英語シリーズ」の一部です。
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単語帳を何度も繰り返しているのに、なぜか覚えられない——。
そんな悩みを抱えている英語学習者は少なくありません。
「勉強しているのに、翌日には忘れている」
「テストのために覚えても、実際の会話で思い出せない」
これは決してあなたの記憶力が悪いからではありません。
実は、単語の定着には「回数」よりも「使い方」や「習慣の作り方」が重要なのです。
この記事では、語彙力を効率的に定着させる3つの習慣を紹介します。今日から無理なく始められる実践的な方法なので、ぜひ参考にしてください。
単語帳だけでは語彙が定着しない理由
多くの英語学習者が、単語帳を使って「見る→覚える→繰り返す」という勉強スタイルを採用しています。
これは決して間違いではありませんが、記憶は「受け身」のままだと非常に定着しづらいという特徴があります。
人間の脳は、ただインプットするだけでは長期記憶に残しにくく、「使う」「思い出す」「関連づける」といった行動がセットになって初めて、定着率が上がるのです。
つまり、単語帳はあくまで語彙学習の入口であり、そこからさらに一歩踏み込んだ使い方が必要です。
語彙定着を加速させる3つの習慣
ここでは、誰でもすぐに取り入れられる「語彙が身につく3つの習慣」を紹介します。
どれも科学的にも効果が認められている学習法で、継続すれば確実に語彙力アップにつながります。
習慣①:その単語を使って例文を作る
覚えたい単語を見たら、自分の言葉で例文を作る習慣をつけましょう。
このプロセスには以下のメリットがあります:
- 単語の意味と使い方をセットで覚えられる
- 自分ごと化することで記憶に定着しやすくなる
- テスト勉強ではなく「実践力」が身につく
例:
- achieve(達成する) → I achieved my goal last month.
- hesitate(ためらう) → He hesitated before answering the question.
自分の経験に置き換えて例文を作ると、脳に深くインプットされやすくなります。
習慣②:覚えた単語をその日のうちに使ってみる
新しく覚えた単語は、その日のうちに使うことで「一時記憶」から「長期記憶」へと移行しやすくなります。
おすすめの使い方:
- 英語日記に取り入れる(1文でもOK)
- SNSで英文投稿してみる
- ChatGPTなどで対話練習に使ってみる
例:
Today I learned the word “resilient”. I want to be a resilient person in difficult times.
「実際に使ったことのある単語」は、目で見ただけの単語よりはるかに記憶に残ります。
習慣③:間隔を空けて復習する(間隔反復
記憶の定着において最も効果的とされるのが、**間隔反復(Spaced Repetition)**です。
これは「忘れた頃に思い出す」ことによって、記憶を強化する仕組みです。
具体的には、以下のようなタイミングで復習するのが理想です:
- 1日後
- 3日後
- 1週間後
- 2週間後
AnkiやQuizletなどの単語帳アプリを使えば、自動的にこの復習タイミングを設定してくれます。
ノートに日付を書いて復習スケジュールを作るだけでも十分に効果があります。
まとめ:単語帳は「きっかけ」、定着には「行動」が必要
単語帳は語彙学習に欠かせないツールですが、それだけでは定着しにくいのが現実です。
- 覚えた単語を例文で使う
- その日のうちにアウトプットする
- 間隔を空けて思い出す
この3つの習慣を日々の学習に取り入れれば、「思い出せる語彙」が確実に増えていきます。
語彙力を伸ばしたいなら、ただ単語を「見る」だけでなく、「使う・思い出す・繰り返す」のサイクルを意識してみましょう。今日からでも始められますよ。
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