― 日本語との違いからやさしく理解する(実践編)―
「英語の形容詞って、なんだかしっくりこない…」
そんなふうに感じる方はとても多いです。
その理由はシンプルで、
日本語は“まとめて言う”
英語は“分けて言う”言語だからです。
今回は、よく使う言葉を例にしながら、
実際にどう考えればいいのかを解説します。
1. 「すごい」は1つじゃない
日本語の「すごい」はとても便利ですが、
英語では意味ごとに分かれます。
① amazing(驚きがある)
「えっ、そんなに!?」という感覚
- That’s amazing!(すごい!びっくり)
② great(全体的に良い・満足)
バランスよく「いいね」
- That’s a great idea.(いいアイデアだね)
③ awesome(感情が強く動く)
テンション高めの「すごい!」
- That’s awesome!(めっちゃすごい!)
ポイント
同じ「すごい」でも
- 驚き → amazing
- 良さ → great
- 興奮 → awesome
と、気持ちの種類で分けるのが英語です。
2. 「やさしい」も分かれる
① kind(人への思いやり)
- She is kind.(親切・思いやりがある)
行動や気持ちに注目
② gentle(やわらかい・穏やか)
- He is gentle.(穏やかでやさしい)
性格や雰囲気
③ easy(簡単)
- This problem is easy.(やさしい問題=簡単)
難しさの話
ポイント
日本語では全部「やさしい」ですが、
- 人に対して → kind
- 性格・雰囲気 → gentle
- 難易度 → easy
見ているポイントが違う
3. 日本語の「いい」はなぜ分かれるのか
日本語の「いい」はとても万能です。
- 性格がいい
- 天気がいい
- 体調がいい
- それでいいよ
でも英語では、意味ごとに分けて言います。
① good(役に立つ・適切)
「ちゃんと役割を果たしている」
- a good idea(良いアイデア)
- good for your health(健康に良い)
② kind(人へのやさしさ)
「思いやりがある」
- She is kind.(親切な人)
③ nice(感じがいい・心地よい)
「印象がいい・気分がいい」
- a nice person(感じのいい人)
- nice weather(気持ちいい天気)
④ fine(問題ない・OK)
「特に問題がない状態」
- I’m fine.(大丈夫)
- It’s fine.(それでOK)
ポイント
英語は「いい」を分解する
- 役に立つ → good
- 思いやり → kind
- 感じ → nice
- 問題なし → fine
4. 形容詞+前置詞の考え方
ここが分かると、英語が一気に整理されます。
形容詞は「状態」
前置詞は「その状態がどこに向いているか」
つまり、
形容詞だけだと「どういう状態か」しか分からない
前置詞をつけると「何に対してそうなのか」が分かる
例① good の場合
- good at(〜が得意)→ 能力が向いている
- good for(〜にいい)→ 効果が向いている
- good with(〜の扱いがうまい)→ 相手との関係
- good to(〜に対してやさしい)→ 行動の向き
例② 感情の形容詞
- afraid of(〜が怖い)→ 恐怖の原因
- tired of(〜にうんざり)→ 疲れの原因
- proud of(〜を誇りに思う)→ 誇りの理由
- interested in(〜に興味がある)→ 興味の対象
5. 前置詞は「意味」で選ぶ
それぞれの前置詞にはイメージがあります。
| 前置詞 | イメージ |
|---|---|
| at | 点・能力 |
| for | 目的・効果 |
| of | 原因・もと |
| in | 中・関心の中 |
| with | 一緒に・相手 |
| to | 向かう |
だから丸暗記ではなく
意味で考えると自然に選べるようになります。
まとめ
英語の形容詞が難しく感じる理由は、
日本語は「まとめて言う」
英語は「意味ごとに分ける」
という違いにあります。
今日のポイント
- 「すごい」は→ amazing / great / awesome に分かれる
- 「やさしい」は→ kind / gentle / easy に分かれる
- 「いい」は→ good / kind / nice / fine に分かれる
- 形容詞+前置詞は→ 「状態」と「向き」のセット
おわりに
英語の形容詞は最初は細かく感じますが、
実はとてもシンプルです。
「何がどうなのか」を分けているだけ
この視点を持つと、
英語がぐっと分かりやすくなります。
ぜひ、普段の「すごい」「やさしい」「いい」を
少し分けて考えてみてください。


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