「毎日英語を聞いているのに、全然聞き取れるようにならない」
そんな悩みを抱えている人は、決して少なくありません。
YouTubeや英語アプリ、映画、ニュース……英語音声に触れる環境は整っているのに、実力としての「聞き取れる力」が伸びない。
その原因は、意外とシンプルです。
“聞いているつもり”で、実は“音を流しているだけ”になっているから。
この章では、リスニング力が伸びない人の共通点と、そこから脱出するための練習法を紹介します。
あなたの「耳」は、練習次第でちゃんと“英語耳”になります。
🔹なぜ「聞き流し」だけでは伸びないのか?
リスニングでありがちな学習法に「とりあえずたくさん英語を聞く」というやり方があります。
いわゆる「英語シャワー」「英語をBGMにする」といった方法です。
確かに、慣れという面では一定の効果があります。
でも、理解できていないまま“音だけ聞いている”状態が続くと、脳はだんだん情報処理を止めてしまいます。
これは日本語でも同じです。
たとえば駅で流れるアナウンス。何度も聞いているのに、内容を全然覚えていないことってありますよね?
それは、意識的に「聞こうとしていない」から、脳が処理をスキップしているのです。
英語リスニングも同じ。
ただ「聞く」だけではなく、「内容を理解する姿勢」で聞くことが大切です。
🔹リスニング力を鍛える3つの練習法
リスニングには段階があります。
その段階に応じて、以下の3つのトレーニングをバランスよく取り入れるのがポイントです。
✅ ① 精聴(せいちょう)
1文ずつ止めて、意味を完全に理解しながら聞く方法です。
- 短い音声(1分以内)を使う
- 「1文再生→意味を理解→スクリプトで確認→再度聞く」を繰り返す
- 聞き取れなかった単語や音のつながりをチェック
▶ 効果
「実は聞こえていなかった音」や「意味が取れていなかった箇所」に気づけるようになります。
✅ ② 多聴(たちょう)
ある程度内容がわかる音声を“たくさん聞く”ことで、耳を慣らす方法です。
- 難しすぎない素材を選ぶ(7~8割理解できるレベル)
- 通勤中・家事中などで1.25~1.5倍速で流す
- ときどき内容を思い出す/要約してみる
▶ 効果
リズム・イントネーション・音のつながりに自然に慣れていきます。
✅ ③ シャドーイング
音声のすぐあとを追いかけて発音する練習法です。
- 3~5秒の音声を区切って、聞こえたまま真似して発音する
- スクリプトを見ながら練習 → 最終的に見ずにできるのが目標
- 「音を再現すること」に集中
▶ 効果
発音・イントネーションが鍛えられ、「聞こえなかった音が聞こえるようになる」体験ができる
🔹TOEICリスニングも、攻略は可能
「TOEICのリスニングは苦手…」という声もよく聞きます。
でもTOEICリスニングは、出題パターンと音の特徴に慣れれば、スコアは伸ばしやすい分野です。
特にPart1〜4で意識すべきポイントは以下です
| パート | 攻略ポイント |
|---|---|
| Part1:写真描写 | 位置・動作表現の語彙を重点強化(leaning, holdingなど) |
| Part2:応答問題 | よく出る質問パターンと応答をセットで覚える(疑問詞に敏感になる) |
| Part3・4:会話・説明文 | 設問を先読みし、「何を聞けばいいか」を意識しながら聞く |
TOEICは英語力だけでなく、“慣れと戦略”が大きく影響する試験です。
リスニング対策として非常に有効な練習場でもあるので、日常のリスニング力UPにもつながります。
英語は「目で読む言語」から「耳で感じる言語」へ
「英語は読めるけど、聞き取れない」。
そう感じている人が多いのは当然です。
これまで私たちは、「読む」「書く」を中心に学んできたから。
でも、リスニングは別の筋肉。
耳と口をセットで動かすトレーニングを通じて、少しずつ鍛えていくものです。
音を意識して聞く。声に出して真似してみる。誰かに伝えてみる。
その繰り返しが、「英語がなんとなく耳に入ってくる感覚」へとつながっていきます。
焦らなくていい。英語の音は、聞き慣れるほど、自然にわかってくるようになります。



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