ChatGPTは本当に危険なのか?上手く活用すれば日常生活や仕事をより便利に

IT・テクノロジー

AIチャットと呼ばれるものはこれまでもたくさんありました。ChatGPTはこれまでのAIチャットとは異なり、自然言語処理モデルと言われるもので人間と対話をするようにやり取りできるのが特徴です。

これまでに存在していたのは、Amazon Alexa, Siri, Googleアシスタントなどは有名だと思いますが、なかなか言うことを聞いてくれなかったり、主にWebで検索した結果を表示するだけにとどまっていました。Alexaが登場した時もそれなりに話題となったのは覚えています。しかし実際に使用してみるとそれほど活用する機会もなく、我が家ではただ音楽を聴くためのスピーカーとなりました。

空前のChatGPTブーム

そんな中登場したのが、ChatGPTです。登場するやメディアでも大きく取り上げられ使用したことない人でも話題になっていることは感じていることでしょう。

使用してみれば違いは一目瞭然です。本当に対話しているかのようなやり取りが可能で、チャットという名称がついている通り、LINEなどで誰かとやり取りをしているような感覚でやり取りができます。

ChatGPT自身になぜChatGPTが話題になっているかを聞きました。以下はChatGPTによる回答です。

Q
ChatGPTがすごく話題になっています。なぜこんなにも話題になっているのでしょうか?
A

ChatGPTが話題になっている主な理由は以下のような要素があります。

  1. 自然な対話能力: ChatGPTは人間のような自然な対話を行うことができます。その応答は流暢であり、文脈を理解して適切な回答を生成することができます。これにより、ユーザーはより直感的かつ自然な方法でChatGPTと対話することができます。
  2. 多様な用途への適用: ChatGPTはさまざまなタスクや用途に活用できます。質問応答、会話の生成、文書の要約、テキスト生成など、さまざまな領域で利用されています。これにより、様々なニーズに対応することができるため、幅広い関心を集めています。
  3. アクセスの容易さ: OpenAIはAPIを提供しており、開発者や企業は比較的容易にChatGPTを組み込んで利用することができます。これにより、さまざまなプロジェクトや製品にChatGPTを組み合わせることが可能となり、利用者の増加につながっています。
  4. 開発の進歩: ChatGPTは、過去のモデルよりも高度な学習アーキテクチャやトレーニングデータを利用しており、その性能と品質が向上しています。新しいモデルやアップデートが公開されるたびに、より高度な対話能力や応用性が実現され、それによって話題性が高まっています。
  5. ポテンシャルと懸念: ChatGPTの進歩と能力向上は、AI技術の進展を象徴しており、そのポテンシャルに対する期待が高まっています。一方で、AIの倫理、プライバシー、バイアスなどの懸念も浮上しており、その議論や対策も話題となっています。

これらの要素が組み合わさり、ChatGPTは広く注目を集め、話題になっているのです。しかし、その能力や限界を正しく理解し、適切な使用と監視が必要です。

このようにChatGPTは対話形式でやり取りができるだけでなく、テキスト生成能力に長けておりまとまった文章を書くことができます。質問に関しても一問一答ではなく複数の要素を含めることができます。あらゆる条件設定を行うことができ、すでに技術者を中心にあらゆる活用が行われています。

今後の活用次第で無限の可能性を秘めていることを感じさせてくれます。

一方で、ChatGPTが浸透することによる危険性についても度々取り沙汰されています。このことについてはChatGPT自身もしっかりと言及しています。

しかし、その能力や限界を正しく理解し、適切な使用と監視が必要です。

ChatGPT

ChatGPTに危険はあるのか?

当然危険はあります。ChatGPT自身がそう言っている以上ないとは言えません。ChatGPTの開発元であるOpenAIのCEOサム・アルトマン氏もAIにはルールを決めることが必要ということを言及しています。

この危険性についてもChatGPTに聞きました。

Q
chatgptを使用することが危険ということも聞きます。具体的にはどういった危険があるのでしょう?
A

AIモデルの使用にはいくつかの潜在的な危険性が存在します。以下に一部を挙げますが、これらは完全なリストではありませんし、すべての状況に当てはまるわけではありません。

  1. フェイクニュースや誤った情報の拡散: AIモデルは大量のデータを学習するため、時には正確性を欠いた情報や誤った情報を生成する可能性があります。このため、その情報を鵜呑みにすることなく、常に情報の検証とクリティカルな思考が重要です。
  2. バイアスや差別の再生産: AIモデルはトレーニングデータに基づいて学習しますが、そのデータには人間のバイアスや差別が含まれる場合があります。したがって、AIモデルがそれらのバイアスを再生産するリスクがあります。
  3. 個人情報やプライバシーの問題: AIモデルは対話の文脈で個人情報を要求する場合があります。この情報が不適切に扱われると、プライバシーの侵害やセキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。
  4. 適切な監視や管理の欠如: AIモデルはトレーニングデータとして与えられた情報に基づいて予測や回答を生成しますが、時には予測が不正確であったり、不適切な応答をしたりすることがあります。適切な監視や管理が行われない場合、これらの問題が発生する可能性があります。

これらの危険性を避けるためには、AIモデルの適切な設計と管理が重要です。倫理的なガイドラインやルールに基づいた開発と使用が求められています。また、ユーザー自身もAIの情報を適切に評価し、クリティカルな思考を持ちながら利用することが重要です。

答えが完全でないということは常に理解する必要があります。しかし、これはChatGPTに限った話ではなく、ネットの情報、Wikipedia, 友人の話など、どの情報についても完全なものなどありません。情報を鵜呑みにすることなく、真偽を判断する能力を身に付けなければなりません。

本当にChatGPTが嘘の情報を返すことはあるのか?

あります。これは本当か嘘か疑わしいというレベルの話ではなく、たまにとんでもなくめちゃくちゃな回答を返すことがあります。無料版GPT-3.5は2021年9月までのデータとなっており、最新のニュースなど苦手な分野があります。

通常回答できない質問に対しては、「回答できません」と返してくれるのですが、たまに自信満々に誤った回答を返すことがあり驚くことがあります。

例えば以下の質問をした際に誤った回答が返ってきたことがあります。

Q
ソフトバンクホークスという球団があるんだけど、ソフトバンクホークスの注目選手を教えて
A

ソフトバンクホークスはNPB(日本プロ野球)の球団であり、多くの注目選手が所属しています。以下にいくつかの注目選手を挙げますが、最新の情報については公式ウェブサイトやスポーツニュースをご参照ください。

  1. 柳田悠岐(やなぎだ ゆうき): ソフトバンクホークスの中心選手であり、俊足とパワフルなバッティングが特徴です。日本を代表する外野手の一人です。
  2. 松田宣浩(まつだ のぶひろ): 内野手として活躍する松田選手は、堅実な守備と打撃でチームに貢献しています。
  3. 千賀滉大(せんが こうだい): 投手として活躍する千賀選手は、速球と変化球を駆使して強力なピッチングを展開します。
  4. 近藤健介(こんどう けんすけ): ソフトバンクホークスの若手有望株であり、投手として将来を嘱望されています。

これらは一部の注目選手であり、ソフトバンクホークスには他にも多くの才能ある選手が在籍しています。球団の公式情報や野球ニュースを通じて最新の情報をご確認ください。

この誤りにお気づきでしょうか。繰り返しますが、無料版ChatGPTのモデルGPT3.5は2021年9月までのものなので、当時の情報ということになります。2021年当時柳田、松田、千賀が注目選手だったことは間違いありません。しかし松田、千賀に関しては現在他球団に移籍しておりすでにホークスの選手ではありません。

そして何より注目すべきは最後に書いてある近藤です。

近藤健介(こんどう けんすけ): ソフトバンクホークスの若手有望株であり、投手として将来を嘱望されています。

奇跡的に近藤健介は今季からホークスに移籍したため非常にややこしいミラクルが起きています。しかし、2021年には近藤はホークスにいません。最新の情報をネットから収集したとすると移籍した松田、千賀と並ぶことに違和感を感じます。

そして何より、近藤の説明が完全に間違っています。近藤はホークスの若手有望株ではありません。2012年から2022年まで北海道日本ハムで活躍した選手です。さらに近藤は投手でもありません。ちなみにホークスに他の若手有望な近藤がいたという誤りでもありません。

このようにChatGPTは誤った回答を返すことがあります。そのため、この情報を鵜呑みにし、「今年のホークスの注目選手はこちら」などと紹介すると大変なことになりますので、使用にはくれぐれもご注意ください。

ChatGPTは活用次第で役に立つ

ChatGPTを活用することで、あらゆる助けになることは間違いありません。質問することは必ずしも正解、不正解があるものばかりではないため、文章の要約であったり、アイデアを出してもらいその中から選択するような使い方であればそもそも間違いなど存在しません。

情報を活用する際も以下のようなルールで使用すると良いでしょう。

  • ChatGPTによる回答であることを明記する
  • ChatGPTの回答を参考にして書く際も誤りがある可能性を明記する
  • そのまま使用することなく、真偽についてしっかりと検証する

“アイデアを出してもらいその中から選択する”とはどういうことか、私は次のような使い方をしています。

ブログを作成する際に、カテゴリを作ろうと思いました。しかし、どのようなカテゴリを作って良いのかわからず、ChatGPTに聞いてみました。

Q
ブログのカテゴリはどういうものがある?
A

ブログのカテゴリは、記事の内容やテーマに基づいて設定される分類の一種です。以下に一般的なブログのカテゴリの例をいくつか挙げますが、具体的なカテゴリはブログの目的やテーマによって異なる場合があります。

  1. ライフスタイル:日常生活や趣味、旅行、食べ物など、人々の暮らしやライフスタイルに関連する記事をまとめるカテゴリです。
  2. ファッション・ビューティー:ファッションのトレンド、メイクアップ、スキンケアなど、ファッションや美容に関連する記事をまとめるカテゴリです。
  3. ニュース・トピックス:最新のニュースやトレンド、社会問題など、時事ネタや注目の話題に関する記事をまとめるカテゴリです。
  4. 健康・フィットネス:健康やフィットネスに関する情報、ダイエット、エクササイズ方法など、体の健康とウェルネスに関連する記事をまとめるカテゴリです。
  5. テクノロジー:最新のガジェット、ソフトウェア、アプリ、ITニュースなど、テクノロジーとデジタルに関連する記事をまとめるカテゴリです。
  6. アート・クリエイティブ:美術、写真、音楽、デザインなど、芸術やクリエイティブな表現に関連する記事をまとめるカテゴリです。
  7. ビジネス・キャリア:起業、経営、キャリアアドバイス、マーケティング戦略など、ビジネスや仕事に関連する記事をまとめるカテゴリです。

これらは一般的なカテゴリの例ですが、ブログのテーマや目的に応じて独自のカテゴリを設定することもできます。読者が記事を見つけやすくするために、明確で具体的なカテゴリを設けることが重要です。

このアイデアを全て使う必要はなく、どれか一つを選択したり、アイデアを参考に新しいものを考えれば良いのです。カテゴリに正解・不正解があるわけではないため、どのカテゴリを作成してもそれは本人の自由です。

簡単な情報であれば普通に検索しても情報を得ることができますが、誰かに相談するような感覚で手軽に情報を得ることができます。

まとめ

今、空前のChatGPTブームがきています。ChatGPTだけでなく各社同様の自然言語処理モデルをリリースしようとしています。

進化のスピードは速く、これから今よりもっとChatGPTのようなシステムが当たり前の世の中になるのではないでしょうか。

危険があるということは間違いありません。しかし、全く恐れることなどありません。しっかり危険を認識することで、活用することができます。

まだ使ったことがない人、使っていても活用しきれていない人がほとんどであることが実情ですが、これまで人間にはできなかったことができるようになったりと活用次第で可能性は無限大です。

これからのAIチャットの可能性に期待しています。

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コメント

  1. armlock より:

    はじめまして。
    人気ブログランキングをみて訪問したarmlockと申します。

    流行りのChatGPTを勉強したくブログを拝見しました。
    アイデア出しに活用できそうだということと、
    ネットと同様にすべてを信じてはダメだということがわかりました。
    どのように使っていくのかは、本人次第かなと思いました。

    ありがとうございました。

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