「また英語をやり直したい」——
そう思ったきっかけは、何だったでしょうか。
仕事で突然英語のメールを任された。
子どもが英語の絵本を読み始めた。
旅行先で言葉が通じず悔しい思いをした。
あるいは、何年経っても「英語ができない自分」がどこか心に引っかかっていた。
いま、大人になってから英語をやり直そうとしているあなたのその気持ちは、とても自然で、そして価値のある一歩です。
🔹英語が必要になる場面は、想像以上に多い
前提として、英語はもう「一部の人のスキル」ではありません。
むしろ、誰にとっても“あると圧倒的に便利”なツールになりつつあります。
たとえば仕事。
海外取引がある会社に勤めていなくても、社内ツールのマニュアルや、業界の最新情報が英語で届くことは珍しくありません。
英語のリテラシーがあるだけで、「情報収集が速い人」になれるのです。
また、旅行でも英語があると行動の選択肢が広がります。
現地の人と軽く会話できるだけで旅の満足度はグンと上がり、「ツアーに乗るだけの旅」から「自分で冒険する旅」に変わります。
さらに、英語をやり直したいという気持ち自体が「自己実現」の一部だという人もいるでしょう。
若い頃にあきらめた夢、使えたらカッコよかったスキル、もう一度だけ本気でチャレンジしてみたいという感覚。
これこそが、「大人のやり直し英語」がいま必要とされる本当の理由です。
🔹学校で習った英語と、実生活の英語は違う
でも、多くの人がこう思います。
「中学・高校・大学であんなに英語を勉強したのに、全然話せないし聞き取れないのはなぜ?」
その答えはとてもシンプルです。
私たちが受けてきた“学校英語”は、試験のための英語だったからです。
学校では正しい文法、正しいスペリング、限られた語彙を使った作文や読解が求められます。
でも、実生活で求められるのは「とっさに伝える力」「聞き取って返す力」「完璧じゃなくても意思疎通する力」です。
つまり、勉強してきた方向と、必要なスキルの方向が違っていたんですね。
このギャップに気づかないまま、「自分は英語ができない」「向いてない」と思ってあきらめてしまう大人はとても多いです。
でもそれは、才能や努力が足りなかったのではなく、ただ“使う英語”を学んでこなかっただけなのです。
🔹忙しい大人こそ、「目的ベース」で始めるべき
子育て、仕事、家事。
時間が足りない大人が、ゼロから英語をやり直すのは簡単なことではありません。
でも、忙しいからこそ、やり直し英語には“目的”が必要です。
英語学習がうまくいかない人の多くは、「なんとなく始めて、なんとなく挫折する」パターンに入ってしまいます。
これを防ぐ一番の方法が、目的ベースの学習法です。
「3ヶ月後の出張に備えて、挨拶とプレゼンだけは英語で言えるようにする」
「子どもと一緒に英語の絵本を読めるようにする」
「次の海外旅行で、現地の人にお礼を英語で伝える」
……目的が明確になれば、学ぶ内容・使う時間・やる順番が自然と決まってきます。
目的があると、「今日は何をやればいいか」で迷わなくなります。
迷わなくなると、疲れていても「10分だけやるか」と前に進めるようになります。
✨学び直すという選択
今あなたがやろうとしているのは、ただ英語をやり直すことではありません。
「昔とは違う学び方で、もう一度英語と向き合い直す」という、とても前向きな選択です。
この章は、その最初の一歩。
次の章から、具体的に「どう始めれば続けられるのか?」を丁寧にご案内していきます。
「英語は、人生を少しだけ豊かにしてくれる」
その実感を、ぜひあなた自身の手で取り戻していきましょう。
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