おもちゃの取り合い、順番のことでの言い合い、無言の押し合い…。
兄弟・姉妹がいると、毎日のようにけんかが起こりますよね。
つい「またケンカして!」と叱ってしまいがちですが、その前に「なぜそうなるのか」を理解することが、けんかを減らす大きな第一歩です。
兄弟げんかの裏にある心理とは?
実は、兄弟げんかの多くは「気持ちのすれ違い」から生まれます。
「こうしたい」と思っている気持ちが相手に伝わらないと、すぐにぶつかり合ってしまうのです。
ここでカギになるのが、“共感力”=相手の気持ちを想像する力です。
共感力は、生まれつきの性格ではなく、日々の関わりの中で育てていけるスキル。
だからこそ、家庭での声かけや遊びの中で少しずつトレーニングしていくことが大切です。
家庭でできる共感トレーニング3選
① 「どう思ったかな?」と感情に名前をつける
けんかのあと、「悔しかったかな?」「悲しかった?」と気持ちに言葉を与える声かけをしてみましょう。
自分の感情を整理しやすくなり、相手も同じように感情を持っているということを少しずつ理解していけます。
② 絵本やドラマで気持ちを話し合う
日常の中で登場人物の感情を考える時間をつくってみてください。
「この子、なんで泣いたと思う?」
「どうして怒っちゃったのかな?」
こうしたやり取りを繰り返すことで、他者の気持ちを想像する練習が自然に積み重なっていきます。
③ 役割交換ゲームをする
兄弟で「今日はお兄ちゃんが弟役」「ママが子ども役」など、役割を交換して遊ぶのも効果的です。
相手の立場になることで、普段気づけない感情や苦労を体験できます。
「その気持ち、わかるかも」と感じられるようになると、自然とけんかも減っていきます。
まとめ:けんかを“学び”に変えるチャンスに
兄弟げんかは、どんな家庭にもある自然な出来事です。
でも、そこに共感力を育てるヒントが詰まっているとしたら、見方が変わってきますよね。
叱る前に、少し立ち止まって「どう感じた?」と問いかけてみる。
そんな小さな関わりの積み重ねが、“思いやりのある関係”をつくる土台になっていきます。
けんかの中にも、子どもたちが育つチャンスがあります。
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