子どもが「イヤ!」「やりたくない!」「自分でやる!」と強く自己主張する場面、ありますよね。
親としては「もう少し聞き分けてくれたら…」と思う反面、強く制すると余計に反発されてしまうことも。
でも実は、こうした自己主張の裏には子どもの健やかな成長のサインが隠れています。
今回は、自己主張が強い子どもと向き合うときに意識したい3つのポイントをご紹介します。
「自己主張=成長の証」と捉える
子どもが強く自己主張をするのは、自分の気持ちや考えをしっかり持てるようになった証拠です。
大人から見ると「わがまま」と映ることもありますが、まずはポジティブに捉えることが大切です。
たとえば:
- 「イヤ!」=自分の意思をはっきり伝えている
- 「自分でやる!」=自立心が芽生えてきている
自己主張は「感情を出せる力」であり、将来的に必要な自己表現やリーダーシップの土台にもなります。
否定せずに「気持ち」と「行動」を分けて伝える
自己主張のすべてを受け入れる必要はありません。
ただし、気持ちそのものを否定しないことが重要です。
たとえば:
✕「ダメって言ってるでしょ!」
〇「○○したいんだね。でも今は△△する時間だよ」
このように、気持ちは受け止めつつ、行動は促す伝え方をすると、子どもも納得しやすくなります。
「気持ちはわかってもらえた」と感じることで、反発も和らぎやすくなります。
選択肢を与える
子どもが自己主張を強める背景には、「自分で決めたい」「コントロールしたい」という欲求が隠れています。
そのときは、選択肢を提示することで“自分で選んだ”という感覚を持たせるとスムーズです。
例:
- 「今はお風呂に入る時間だよ。パパと入る?それともママと入る?」
- 「今日は片付けをするよ。おもちゃからにする?それとも絵本から?」
こうした工夫により、子どもが納得して行動できる環境を作ることができます。
まとめ:自己主張は伸ばすべき「力」でもある
子どもの自己主張に対して、感情的に叱ったり押さえつけたりするのではなく、「どう折り合いをつけていくか」が大切です。
自己主張は、将来の自立・社会性・対話力の基礎にもなる貴重な成長のステップです。
日々の中で、気持ちを受け止め、行動を導き、選択肢を提示する。
その積み重ねが、子どもの心の柔軟さと安心感につながっていきます。
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